住宅購入か賃貸かで悩んだ末、住宅購入を決めた方が次に悩むのはマンションにするか、一戸建てにするか、ではないでしょうか?
私も住宅購入を決めた後はマンションか一戸建てかで悩みました。
高い買い物だからこそ失敗したくなかったので、念入りに調べ、マンションを購入した人、一戸建てを購入した人に聞いて回り、情報を集めて検討しました。
今回は、同じようにマンションか一戸建てかで悩む方のために、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
マンションのメリット
まずはマンションのメリットからです。
マンションのメリットとしては次のようなことが挙げられます。
・セキュリティ面での優位性が高い
・設備が充実している
・立地が良い
・災害に強い
・保温性などに優れている
・修繕計画がしっかりしている
・高齢になっても暮らしやすい
マンションのメリット1:セキュリティ面での優位性が高い
マンションの場合、管理人が常駐していたり、オートロック、セキュリティ会社との契約などがあるため、防犯面での優位性が高いです。
一戸建てでそれを揃えようとすると費用負担が大きくなります。
マンションのメリット2:設備が充実している
宅配ボックスや宅配便送付サービス、レンタルサイクル、カーシェア、ラウンジ、ゲストルーム、キッズルームなど、設備が充実している場合が多いです。
マンションのメリット3:立地が良い
駅の周辺など、良い立地に建っていることが多いので、通勤や買い物など利便性が高いです。
マンションのメリット4:災害に強い
マンションは一戸建てに比べ耐震性や防火性に優れており、災害に強いのがメリットです。
マンションのメリット5:保温性などに優れている
マンションは鉄筋コンクリートや上下左右を部屋で囲まれている構造から、気密性や断熱性に非常に優れています。
冷暖房を入れれば理想の温度を保ちやすいですし、冬でも暖かいのはマンションの大きなメリットです。
マンションのメリット6:修繕計画がしっかりしている
家を購入した場合、将来的には修繕が必要となります。
マンションの場合は、修繕積立金として毎月積み立てていきますので、毎月の積み立てが苦手な人にとっても安心できます。
マンションのメリット7:高齢になっても暮らしやすい
マンションはフロアが全面フラットなので、生活動線がスムーズです。
そのため、高齢になった時やケガをして体を自由に動かせない時などでも生活がしやすいのがメリットです。
マンションのデメリット
逆にマンションには次のようなデメリットがあります。
・騒音の問題がある
・リフォームが自由にできない
・土地の資産価値がない
・管理組合などへの参加義務がある
マンションのデメリット1:騒音の問題がある
マンションの構造上、上下左右が部屋に囲まれていますので、音響機器の音量や、子供の飛び跳ね、物の落下など、音の問題には気を使います。
マンションのデメリット2:リフォームが自由にできない
大規模なリフォームの場合は、自分の意思だけでは工事ができません。
管理組合や隣接する部屋への報告、許可が必要な場合が多いです。
マンションのデメリット3:土地の資産価値がない
マンションは土地が資産として含まれないため、老朽化するとその資産価値が大きく下がってしまう可能性があります。
マンションのデメリット4:管理組合などへの参加義務がある
マンションでは管理組合などへの参加義務があります。
人付き合いが苦手な人にとっては問題に感じるかもしれません。
私の周りには理事会が平日に開催されるため仕事を切り上げて帰らないといけないという人もいました。
一戸建てのメリット
続いて一戸建てのメリットです。
一戸建てのメリットには次のようなことが挙げられます。
・足音、物音に気を使わない
・自由にペットが飼える
・自由に増築やリフォームができる
・毎月の管理費、修繕積立金、駐車場代が不要
・土地の資産価値がある
一戸建てのメリット1:足音、物音に気を使わない
一戸建ての場合、隣の住宅とある程度離れており、マンションのように下の階の心配をする必要もないため、騒音を気にする必要がなく、子供が騒いでも安心です。
一戸建てのメリット2:自由にペットが飼える
マンションの場合、ペット不可であったり、ペット可でも飼える数が決まっていたり大きさの制限がある場合もあります。
一戸建てであればそういった制限がなく自由にペットが飼えます。
動物好きには嬉しいですね。
一戸建てのメリット3:自由に増築やリフォームができる
マンションはリフォームの際には管理組合や隣接する部屋への報告、許可が必要な場合が多いですが、一戸建てはそういった許可なく自由に増築やリフォームができます。
大規模な改修も可能なので二世帯住宅への改修などライフスタイルへの対応も柔軟にできます。
一戸建てのメリット4:毎月の管理費、修繕積立金、駐車場代が不要
一戸建ての方が購入時の物件価格は高い傾向にありますが、一戸建ては毎月の管理費、修繕積立金、駐車場代などが発生しません。
毎月数万の負担は30年など長期になると大きな金額になりますので、この負担がないのはメリットと言えます。
ただし、一戸建ての場合は自分で将来の修繕のために積み立てをする必要はあります。
一戸建てのメリット5:土地の資産価値がある
マンションも一戸建ても建物の経年劣化により資産価値は下がっていき、いずれ建物の価値はなくなる可能性がありますが、一戸建ては土地の価値が残っている分、マンションより価値が下がりにくいです。
一戸建てのデメリット
逆に一戸建てには次のようなデメリットがあります。
・保温面などがマンションに比べ劣る
・セキュリティ面がマンションに比べ劣る
・建物、設備の老朽化に自分で備えないといけない
・最寄り駅から離れている場合が多い
一戸建てのデメリット1:保温面などがマンションに比べ劣る
マンションのメリットで書きましたが、保温性などはマンションの方が優位性があります。
さらに、マンションに比べ高さがありませんので、日照面でも劣りますし、害虫に悩まされる可能性もマンションより高いです。
一戸建てのデメリット2:セキュリティ面がマンションに比べ劣る
セキュリティ契約などで補うことができますが、やはりマンションには劣ります。
独立しているという特性上、長期的に家を空ける場合には空き巣や放火などの被害に合うリスクはマンションより高くなります。
一戸建てのデメリット3:建物、設備の老朽化に自分で備えないといけない
一戸建ての場合、どんな修繕がいつ必要でいくらかかるかといった将来の修繕計画を自分で立てなければいけません。
こういった計画や積み立てが苦手な人にとっては大きなリスクになります。
一戸建てのデメリット4:最寄り駅から離れている場合が多い
駅の周辺には商業施設やマンションが建てられていることが多く、一戸建ては駅から少し離れた閑静な住宅街に建てられることが多いです。
そのため、通勤や買い物においての利便性はマンションよりは劣ります。
マンション派、一戸建て派が購入を決めた理由
ここで参考までに私の周りの住宅購入者がマンション、一戸建てに決めた理由をご紹介します。
マンション派の購入理由
■セキュリティが安心だから
心配性だからセキュリティが強固な方がよかった。
一人暮らしのときも2階以上の物件は必須条件だったから1階がある一戸建ては考えられない。
■災害に強いから
地震などの災害がいつ来るかわからない時代だから災害に強いマンションがよかった。
■虫が嫌いだから
実家は一戸建てだがやはり虫の悩みは付き物だった。
マンションの方が虫が少ないからマンションに決めた。
一戸建て派の購入理由
■所有したという実感を得たかった
やはり土地があるから家を買った!という実感を持てる。
■子どもが暴れても安心
小さい子どもがいるから気を使わなくていい一戸建てがよかった。
ジムを置いて思いっきり飛び跳ねて遊ばせたいから。
■庭いじりが夢だったから
実家がマンションで一人暮らしもマンションでずっと庭がある家に憧れていた。庭いじりがしたかった。
まとめ
マンションか一戸建てかは住宅購入時には非常に悩むと思います。
周囲にいる住宅購入者に話を聞くと、自身が購入したマンションなり、一戸建てなりを強くおすすめされることが多くあります。
でも最後に決めるのは購入するあなた自身です。
人の意見は参考として聞き、左右されずに自分自身、そして家族がどう暮らしたいかをしっかり考えて決めましょう。