睡眠時間は7時間はあった方がいいとよく言われており、できるものならまとまった睡眠時間が欲しいと望む方は多いかと思います。
しかし現実には、仕事で帰宅が遅くなったり、家事や育児に追われたりと、夜決まった時間に寝ることが難しい方は多くいます。
何かと忙しくまとまった睡眠時間を確保することが難しい、そんな方におすすめなのが「分割睡眠」です。
今回は「分割睡眠」についてご紹介します。
分割睡眠とは?
分割睡眠とは、名前の通り、睡眠を分割して取ることをいいます。
1日に1回数時間のまとまった睡眠をとることを単相睡眠と言いますが、1日で睡眠を分割して取る方法を分割睡眠と言います。
主婦の方で例えると、夕飯の準備が終わった後、家族が帰ってくるまでに2時間睡眠を取り、家族が帰ってきて食事や家事を全て終えた後に5時間睡眠を取るというような方法です。
この場合、合計で7時間睡眠を取ったことになります。
分割睡眠は細切れの時間を利用できるので効率的な時間の使い方ができます。
また、分割睡眠によって目覚めのすっきりを味わうことができ、1日に何度も脳をリフレッシュした状態にすることが可能だという意見もあります。
分割睡眠の効果的な取り方
より睡眠の質を上げ、分割睡眠の効果を発揮するために効果的な分割睡眠の取り方をご紹介します。
22時から深夜2時を睡眠にあてる
分割睡眠のおすすめの取り方としては、成長ホルモンが最も分泌されると言われる22時から深夜2時までを分割睡眠の時間にあてるという方法です。
この時間帯を分割睡眠にあてることで、睡眠のゴールデンタイムと呼ばれる最も良い時間帯にしっかりと睡眠をとることができ、成長ホルモンの効果を得ることができます。
この方法は芸能人の黒柳徹子さんも実践しているそうです。
就寝前のリラックス
分割睡眠を取る前には、深い眠りに入りやすいようにテレビやスマホ、パソコンなどの使用は控えた方が良いです。
また、お風呂に入って体をリラックスさせたり、ストレッチをして血行を良くして心を落ち着かせるのもよいでしょう。
安眠効果が高いと言われる寝る前のストレッチですが、過度なストレッチは体を興奮させてしまうため軽めにするようにしてください。
アロマや音楽でリラックスするのもおすすめです。
就寝2時間前までに食事をとる
分割睡眠をする際は、睡眠の2時間前までに食事をとるようにしましょう。
食後は血糖値が上昇するため、就寝前の食事は控えたほうがいいと言われています。
血糖値が上昇してしまうと寝つきが悪くなったり、睡眠が浅くなったりして睡眠の質が下がってしまいます。
分割睡眠を取る場合は、寝る時間を決めておき、その時間から逆算して食事をとることをおすすめします。
分割睡眠に向かない人もいる
分割睡眠に向いていない人もいるので、ご自身が向いているかどうかを把握してください。
分割睡眠は、寝つきが良く、2〜3時間の睡眠でも頭がすっきりする方に向いています。
寝つきが悪いと睡眠時間が減ってしまいますし、短時間睡眠ですっきりしなければ分割睡眠の意味がありません。
分割睡眠に向いていない人は以下のような人です。
・寝つきが悪い人
・体質的に長時間寝なければ疲れが取れない人
・分割した2〜3時間の睡眠時間が確保できない人
前述したように、寝つきが悪いと時間だけが経ってしまい必要な睡眠時間を取ることができません。
長時間の睡眠を必要とする方は疲れが取れない上に、ストレスの原因になってしまう可能性もあります。
また、そもそも2〜3時間の分割した時間が十分な睡眠時間になるように取れなければ分割睡眠をすることができません。
分割睡眠は短時間睡眠ではなく、十分な睡眠時間を分割してとる睡眠です。
向いていない方が無理に分割睡眠をすると体を壊しかねませんのでご注意ください。
まとめ
分割睡眠は忙しい主婦や社会人に効果を発揮します。
分割睡眠が合っている方には時間を有効活用できて良い睡眠方法だと思います。
自分が向いているかを判断し、効果的な方法で分割睡眠を試してみてください。